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プリウス (トヨタ)

イントロ

昨年フルモデルチェンジして4代目となった新型プリウス。グレードはS スポーツパッケージ。

エンジン/ミッション

結論から言うと、パワートレーンの洗練度が格段に増している。先代のエンジンとモーターの協調が独特で、車速とトルク/音が比例せず不自然だったが、新型は全く自然。というか、ノーマルモードではアクセルを大きく開けない限りエンジン回転は低いままで、モーターのパワーだけで走ってる感じ。

低負荷キープなら50km/hくらいまでモーターだけで走るというが、エンジンがかかったとしても何時かかったのか判らないし、逆に減速時にエンジンが停止したのも判らない。タイヤのロードノイズに完全にマスキングされてしまうくらいエンジンが静かなのだ(恐らく回転数も相当低い)。

ただパワー的にはノーマルモードで走ってる限りやや眠く、うちのティーダ(1.5L)よりトロい。なのでパワーモードにすると、正にスイッチが入った感じでこれぞHVというトルクフルな加速を見せる。このとき流石にエンジン音はハッキリ聴こえるが、それでも遠くで唸ってるような音圧。静かさとパワー感は恐らく3L-V6クラスに勝るとも劣らないだろう。

プリウス伝統のカックンブレーキも先代まではちゃんと残っていたが、新型では完全に消失した模様。もっとも、下り坂でアクセルを戻した時に、ウイーンとモーター音がしてそれなりに減速感があったので、ちゃんと回生するときにはしてるのだろう。

試乗中は無音のEV走行を体感する為にエアコンはオフにして走ったが(冬なので普通は停止してもヒーターの為にエンジンが掛かってしまう)、シートヒーターが付いてるのであまり寒くなかった。ただ普通にエアコンをONにしておくとヒーターの為にガソリンを使うので、冬場はHVの燃費は悪化するという。

ハンドリング/乗り心地

試乗したスポーツパッケージは205/45という太いタイヤを履いているせいもあって、乗り心地はファミリーカーとしてはかなり引き締まった印象。特に低速でギャップを通過したときに硬さを感じる。それでもボディーやサスの剛性感は高いので、振動がすぐ吸収されガタガタした嫌な硬さではない。

ハンドリングは住宅地をゆっくり走っただけなのでよく判らないが、フロント周りの剛性の高さは感じられた。ダウンサイジング新HVシステムと新プラットフォームのおかげか、低い位置にある重量の塊がびたっと路面に吸い付き、ハンドルを切れば正確に向きを変えていく感じ。

ただ、軽量になったとは言え1.8L直4+強力なツインモーターがフロントに詰まっているので、ただの1.5L直4と比べたらノーズの重量感は2回り位重い。車格から言って2.5~3L-V6くらいのアッパーミドルサルーンと比較すべきなんだろうけど、プリウスはFRではないしノーズがとてもコンパクトなのに重いところが独特。

居住性/装備/取り回しなど

ヒップポイントは低くなったが、ボンネットやウエストラインも低くなっているので、運転席からの見切りは悪くなっていない。Aピラーがやたら寝てノーズが遠く感じられた先代よりむしろ取り回しが良さそうだし、閉塞感も薄らいだ気がする。

後席も意外と頭上空間はあるが、ただリアドアのウインド下端があまりにもせりあがってるので、天窓の下の方に座ってるような閉塞感はある。

エクステリアデザインについては、「目つきが悪い」とか「ノーズが薄くなりすぎ」といった否定的な意見も多いが、僕自身はむしろすっきりして好印象。最近はボンネットが高すぎて不格好な車が多いので、プリウスを見習って薄くコンパクトなノーズを目指して欲しい。

総合評価

複雑を極めたトヨタHVシステムが、次に一体どんな進化を遂げられるのかと思っていたが、想像以上に洗練されたパワートレーンになっていた。72PSもある強力なモーターと容量アップされたLIBにより、基本はモーターのパワーだけで走り、必要な時に必要な分だけエンジンがアシストするという、むしろシンプルな制御になったのかもしれない。

従来のプリウスや他の現行HVカーがモーターでアシストされたエンジン車だとすれば、新型プリウスはエンジンアシスト付きEVといった趣。しかもエンジンを発電機として運搬しているだけの、マイルエクステンダー的なEVよりも総合効率が高いはず。

乗り心地やハンドリングも大層上質になったが、その分お値段も240万円~と先代と比べても恐らく20万円以上アップとなる。到底エコノミーカーとは言えない車格と価格だが、元々HVカーは値段が高い分を燃費の安さで元を取る事は結局できないもの。むしろ燃料代など気にする必要の無い金持ちが、地球環境に配慮してますと世間にPRする為の商品なのだ。

その意味においてプリウスの高級化は正しいマーケティングと言えるだろう。これでハリウッドのセレブの標準車としての地位を益々固め、日本でもクラウンのような昭和の遺物を差し置いて、名実ともにトヨタブランドのフラッグシップカーになったと思う。今や「いつかはプリウス」なのだ。

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