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XTZ125 (yamaha)

イントロ

軽量・コンパクトなオフ車が欲しいなとずっと思っていて、前から気になっていたこのバイク。日本国内仕様どころかプレストヤマハ扱いでもない並行輸入品(?)嘗てはブラジル製だったが2015年から中国の重慶ヤマハ製となり、アトラスという商社が輸入・卸をしているらしい。

この中華XTZの特徴は僕が把握してる範囲では次の通り;

1.排ガス規制対応か何かでパワーダウン

2.キャブヒーターが付いて始動性UP

3.リアキャリアが付いて積載性UP

4.ヘッドライトの形が変わって、大方イケメンになった

意外とショップ単位で扱ってる所が多いが、流石に試乗車はないだろと思っていたところ、京都に試乗車を卸してる店があることを知って遥々乗りに行ってきた。尚、写真と試乗した個体や店は全く別。

エンジン/ミッション

先ず出だしは必要十分な力強さで、PCX150と比べてもさほど非力感はない。エンジンが唸りだす前にシフトアップしながら加速していくと・・・ウ~ンちょっと鈍いかな。ただトップ5速まで上げてアクセルを開けていると、60km/hくらいからでもジワジワ加速していき、多分80km/hくらいなら五月蝿くない範囲で巡航できそう。

ただ一旦速度が落ちた後に再加速を試みると・・・えっ?全然加速しない(-_-;) 1速落として多少加速、2速落としてギャーンと唸らせたらやっと期待した加速感という感じ。店の人は「125だからそんなもんですよ(;´∀`)」というが、Gromなんかは無理にシフトダウンせずとも、低い回転のままグイグイ加速して行くけどね。やっぱり車重の違いかな。

まあこれがもし、ヒュンヒュン回る体育会系エンジンなら高回転キープも良いんだけど、このエンジンを回すと振動でどこか壊れそうな気がする。まるで、体の弱い中学生を怖い体育の先生がシゴイてるような悲壮感を覚えてしまうのだ。

残念ながら、パワーダウンする前のブラジル製には乗ってないので比較は出来ないが、もしかしてDトラやVTR250のFI化(排ガス規制対応)前と後と似てるのではないかと思った。つまり、規制前はトルク感は無いがとても軽やかに回ってピークパワーは上、規制後は低速での力強さは増したが、回り方が重々しくなったと。あくまでも想像だが、もしそうなら色々辻褄が合いそうだ。

尚、現状で唯一のライバルであるKLX125に乗ったのは結構前だが、記憶を頼りに比較すると、それでもまだXTZの方が若干力強く回り方も柔らかな気がする。KLXは粘りもないのに回り方も重いという感じだったと思う。

ミッションタッチはこの種のバイクとして可もなく不可もなく。スタート直後はNランプが付いてるのに実はニュートラルに入ってなかったという症状が出たが、暫く走ると暖機が済んだせいか普通にNに入るようになった。

ハンドリング/乗り心地

ハンドリングは僕がよく言う「逆セルフステア」。フロントタイヤの手応えが非常にどっしり・ネットリしていてリーンの極初期は重々しい。しかしそこからほんの少し寝かすとセルフステアが弱く、僅かに逆ハンを切ったような感じになりパタッと寝てしまうタイプ。

店の人によるとそれはフロント21インチの特性らしい。そう言えば僕が最後に乗ったF21インチであるCRF250Fも正にそんな感じだった。考えてみたら、セローを手放してからもう20年近く経ち、その後は試乗ですら本格的なオフ車には殆ど乗ってない。僕がオフ車の感覚を忘れただけかも知れないな。

乗り心地だが、先ず跨って直ぐ判るのはリアサスが非常に柔らかいということ。これはオフ車としてもかなり柔らかい方だと思う。当然走っても基本的には柔らかで快適。125としては大柄な車体のおかげで、直線では安定しておりリラックスして走れる。この辺は、小さい割に高重心な感じがするKLX125より、明らかに扱いやすいし快適。

ウネリのあるのあるコーナーに速めに進入と言った走りはしてないが、少なくとも街乗りでは柔らかすぎてフラフラするような事はなかった。敢えてアラ探しをすれば、若干ピョコピョコ跳ねるような感じも無きにしもあらずだが、このコストでしっとり上質な足回りを期待するのは無理というものだろう。

ポジション/足つき/取り回し

スペック上はシート高:840mmで、セロー250の830mmより10mm、トリッカーの810mmより30mmも高いが、非常に柔らかいリアサスのお陰か実際の足つき性は想像より全然良い。多分、裸足股下750mm以上/体重70kg以上あれば、街乗りで何も問題ないと思う。

ただポジションは独特で、オフ車としてはハンドル位置が異様に低い。ハンドルバーのライズは普通だと思うが、トップブリッジの高さとシートの一番低い部分の高さの差が小さいのだ。これはつまり、ハンドル位置がとても近いのに高さは低いという原付スクーターっぽいポジション(但し幅は広い)。よって、とてもリラックスできるが何かあった時の抑えは効かないだろう。軽量な車体の割にはハンドリングや取り回しがさほど軽快ではないのは、このハンドル位置のせいもあるかも。

総合評価

このバイクの生い立ちから想像できる通り、本格的なオフ車というよりも、新興国におけるオフ車っぽい実用車という感じだった。このキャラクタ自体は個人的には歓迎なのだが、エンジンパフォーマンスは空冷4スト125ccの域を出ていなかった。勿論PCX150のように、どの速度からでもアクセル一捻りで静かなままグイグイ加速してくれとは言わないが、市街地でクルマの流れをリードするとか、急峻な山岳ロードを失速せずに登り切るという事を望む僕にとっては余りにも非力だった。

ただ逆に、空いた平坦な田舎道を淡々と走るようなシチュエーションでは、車体特性も含めて意外なほどマッチするだろう。原付2種というと都会や林道などチマチマした所を俊敏に駆け抜けるイメージがあるが、このバイクは逆にゆったりとツーリングするのに向いていると思う。

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