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Z750(04)

Z750オーナズインプレ

○公開:2009-11-01 ○修正:2009-11-02

購入経緯

3年にわたる試乗の旅に終止符を打ち、遂にニューマシンを購入。

思えば我がSV400Sはどんなシチュエーションでもソコソコ速く、ソコソコ快適(カタログのうたい文句どおり)と言う性格のため、トータルバランスでこれに勝るバイクを探すのは非常に骨が折れました。

結局、SVの軽快さとウインドプロテクションはそのままに、ポジションの楽さと乗り心地の良さともう少しのパワーを求めていたのですが、日本市場ではレトロチックな巨漢ネイキッドとバリバリのSSと言う両極端なカテゴリーが大半を占めていて、僕の求めるカテゴリー自体が稀少なのです。

なので、今年に入りZ750とFZ6-Sが登場するまで、本当に購入対象となるようなバイクは現れず、逆に試乗した大型バイクの重さだけが目立ってしまい、250のオフ車に戻ろうかとさえ思ったくらいです。

さて、そのZ750とFZ6-Sの対決ですが、高速移動ではハーフカウルのFZ6-Sの方が合っていますし、リアサスが硬過ぎる事を除いては、ハンドリングも率直、パワー・トルクも十分で言う事無いはずです。ところがFZSを試乗しての感想は「良いバイクだか感動はしない」と言うものでした。エンジンもハンドリングも個性が無さすぎて、どうも印象が薄いのです。

方やZ750は先ずスタイルがZ1000と共通でインパクトがある。そして、非常にトルキーで滑らかなエンジン軽快なハンドリング。逆にカウルやスクリーンと呼べるものが無く、折角大型バイクなのに高速巡航が辛そうなのが弱点。

それでも結局Z750を選んだのは、優等生のFZ6は早く飽きるような気がして、個性やインパクトを重視したのです。思えばSVを選んだ時も決め手はこの個性やインパクトでした。

デザイン

最近のカワサキのマイブームなのか、エッジが効いたステルス機風の造形で、好き嫌いが分かれるようですが、僕は好きです。大きさは他の大型ネイキッドと比べると明らかにコンパクトなんですが、タンクのボリューム感は結構あります。

6Rと同じ、且つFZ6-Sともそっくりなデジタルメータ。小さく凝縮されているので見難そうな気がしますが、実際にはスピードもタコも案外見やすいです

また、細かい所ではZ1000が割とポップな意匠なのに対して、この750はヘッドカバーやクランクカバーがチタン色(?)だったりとシックな色使いなのです。

これに合う車体カラーは、第一印象でモノトーンの黒かなと思い黒にしたのですが、傷・汚れが目立ちやすいので最初のうちはかなり神経質になってしまいます。

青も色自体は嫌いではないのですが、昨年のモーターショー以来現物を見たことが無く、写真ではダークななエンジン周りに対して、ちょっと明るすぎる気がしたのです。05型のシルバーは結構良いと思います。

ポジション・足つき・取り回し

ポジションも400並みにコンパクト。ただしネイキッドとしてはハンドル(ステアリングヘッド)が低めなので、そこそこ攻めのポジションとなります。また、ハンドル形状は横に張り出した感じなので、もう少し絞った方が僕は好きです。と言っても、セパハンSVと比べたら随分楽なので、上半身が疲れることはありません。

足つき性は最近のビックバイクの中ではマシな方かも知れません。(全試乗バイクインプレ)とは言え、ポジションが400並みなのに足つきだけは結構厳しい感じで、重量もそれなりにあるので、最初はバランスを崩して冷や汗をかく事がありました。車体が前後にコンパクトでハンドルも低いので、余計に腰高な感じがします。

シートは案外柔らかくて、国内中型~大型ネイキッド並みかな?FZSみたいにいかにもEU向きという固さはありません。形状は前の方が斜めにカットされてるのですが、お尻のすぐ下でまたの内側の方が擦れて長時間では痛くなります。あと、ステップ位置が少々高いので、長時間乗っていると足がだるくなります。

エンジン

2000rpm付近の低回転から実にトルクフルで、高回転型のZ1000より低速トルクがあります。しかも、滑らか且つ適度に重厚感のある回り方が好きです。

マフラーの音も、Z1000がおとなし過ぎると言われた反省からか、低音が強調されていますが、煩い訳ではなく落ち着いた良い音だと思います。楕円断面もカッコいいと思います。

た だし、このエンジンは4000rpm強から騒がしくなり始め、6000rpmあたりではかなり喧しく振動も多くなります。僕は基本的に直4特有の高周波振 動(2次振動か?)が苦手で、同じ回転数ならツインの方が滑らかに感じる事が多いです。ですので、通常は4000rpm位までの低速トルクを生かしてゆっ たり走っています。

高速道路では6速・100km/h(約4600rpm)位なら良いのですが、120km/h以上(5千台中盤?)くらいでしばらく走ると足がしびれるので、7速目が欲しいと思ってしまいます。

アクセルレスポンスは穏やかで、一瞬パワーが遅れて出てくる感じも良いです。アクセルワークが非常にシビアなSVと比べると余計に違いが際立ちます。

ミッションについては、慣らし中はギア抜けが頻繁に発生しましたが、それ以降はあまり抜けなくなりました。ミッションにあたりが出てきたと同時に、ライダーもマシン特性になれて来たせいもあるでしょう。

車体・サスペンション

OEM タイヤはBS BT-012。軽快感がありグリップも充分。BSにしてはカラットした性格で重量も軽そう。180と言う幅は見た目にゴツイが、倒しこみに悪影響を及ぼす程ではない。

ハンドリングは実に軽快で400ネイキッド並みといった感じでしょうか。

市街地の交差点やちょっとしたコーナーでもクルクル曲がって、SVでは気合一発みたいに曲がっていたのが一体何?って程楽チンです。と言っても、セルフステアが強すぎるとか過敏すぎて不安定なんて事もありません。軽快感と安定感(ダルさ)の絶妙なバランスと言う感じです。

サスペンションや車体剛性は中低速向きのようで、概ねしなやかです。Z1000のスタビリティーの高いフォークもなかなか良いと思いましたが、ちょっと曲がるきっかけがつかみ辛いと感じました。その点Z750はバイクの姿勢がつかみやすく安心感があります

乗り心地は少し大きめのギャップを通過した時、意外と大きなショックがあります。跨った時のストロークは柔らかいのですが、そこから奥で急激に硬くなるようです。凹凸の多いワインディングを走ると車体がピョコピョコ跳ねてライダーも辛いです。

最後にウインドプロテクションですが、ライトがむき出しのスッポンポンのネイキッドと比べると、随分風当たりは柔らかいようです。100km/hちょいまでならハーフカウル付きと比較しても殆ど差が無いと思います。

それでも以前は、それ以上速くなると長時間巡航は無理だったのですが、ヘルメットをショウエイのJ-Force2に換えたら乱流が激減して、ついつい巡航速度が120km/h強までアップしてしまいました。前のがヤマハのショボイやつだったのですが、ヘルメットでこんなに変わるとは思いませんでした。

燃費について

燃料消費率は都心の街乗りだけだと15~16km/L、高速や郊外を走ると何とか20km/Lくらいです。大型の直4としては良い方かも知れませんが、SVの燃費が非常に良かったただけに、このバイクにしてから始終給油しているような気がします。レギュラー仕様なのでハイオクは使いませんが、それでもガソリン価格が最近不安定なので少々財布に厳しいですね。

それと、初めてインジェクションのバイクを買って気付いたのですが、タンクの中の全てのガソリンを使い切ることは出来ません。タンク容量は18Lですが、実際に使えるガソリンは16..6Lあたりが限界です(何回かガス欠して確認しました)。

ガソリン残量が5LになるとFUEL警告表示が出るらしいので、その時点から実際に使えるガソリンは3L少々、距離にして45~60kmと言うことです。それを入れても航続距離は街乗りでは200km台後半、遠出で300kmくらいです。SVの時と比べて始終給油している感じがします。

まとめ

購入3ヶ月くらいで走行距離が6000kmを越え、僕としてはかつて無いほどハイペースで距離を伸ばしています。

乗ってしまえば400並みの軽快感とは言え、重量がそれなりにあるので、取り回しや路面の悪いところでは少々もてあましました。でも、普通にまともな路面ではこれほど楽なバイクは無いように思えて来ました。

実 は最近、かつてのSV400Sを借りて乗る機会があったのですが、「こんなに鈍くて疲れるバイクだったっけ?」と思ってしまったのです。エンジンはもっさ り、ハンドリングは頑固、乗り心地はビシバシ来てとても疲れました。ただ、エンジンだけは直4の高周波振動って結構強い事が判りました。しかし、人間とは 怠惰な生き物なのか、 一旦楽なものに慣れてしまうと後戻りは大変ですね。

あと、カワサキのバイクを所有するのは初めてなんですが、「カワサキはツーリング向き」と言われる意味が判ったような気がしました。アクセルレスポンスや車体の剛性感などが適度に鈍い(緩い)ので気楽なのです。反面、旋回性は案外クイックだし、アクセルを大きく開けば豪快に加速します。

実は、この特性は日本の一般道路に非常にマッチし ているのではないかと・・・つまり、渋滞が多いのでモタモタ走る時にアクセルレスポンスがシビアだと疲れる、しかし前が空いたら一気に加速したい。峠に行 けば大抵は中低速コーナーなのでクイックに旋回したい。そして、直線に入ったらまたブワーっと加速。とまあ、こんな感じです。

追伸:上記は初期のころのインプレで、最終的なインプレはバイクインプレNEOに書きました。

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