バイクTOP MCタイチTOP BBS

mctaichi Motorcycle
drz

バイクTOP(その他のメニュー)

Z750(04)

Fr.フォーク オーバーホール

○公開:2009-11-14 ○修正:2009-11-14

走行距離も17000㎞を超えて、何となく操舵感が重い・セルフステアが強い感じになってきました。タイヤの空気圧を適正にしても改善しないので、フォークオイルが疑わしいです。そんなある時、カワサキ系のバイク屋に新しめのZ750が置いてあったので、 簡易的にフォークの沈み込みを比較してみたら、なんと5㎜位僕のバイクの方が沈んでおりました。 これはもうフォークオイルの劣化だと確信し、早急に修理することに決めました。

ただ、フォークオイルの交換だけなら前回もやっているので、今回はシール類も交換しようと思いましたが、それを バイク屋に頼むと工賃だけで2万円近くかかるようです。 実はそろそろZ750を売りに出して、来年度はニューバイクに乗り換えようかという蛇念が起き始めていたので、部品台合わせて3万円弱の出費には躊躇しました。 そこで色々悩みましたが、結局自分でオーバーホールに挑戦する事にしたのです。

特殊工具

塩ビパイプ

この決断の決め手となったのは、特殊工具(内部シリンダー固定工具オイルシール打ち込み工具)を買わなくても済みそうだということが、ネットを調べていて判ったことです。これらの工具はとても高い上にそれ以外の用途には使えない代物なので。

前者のシリンダー固定ボルトは、スプリングのテンションがかかっていれば(つまりフォークが組上がった状態ならば)、シリンダは空回りせずそのまま外れるようです。本当は、インパクトレンチでやる方が確実なのですが、普通のアレンキーでも外せるよとネットで読んだので。

後者については水道配管用塩ビパイプで代用できるらしいので、ホームセンターで探してきました(写真)。実はこのパイプはスペック上はφ40㎜(内径)なのですが、実際には何故か43mmほど内径があるのです。なので、Z750のインナーチューブφ41㎜に対して丁度良い太さなのです。1mのもので280円ほど。そのままだと長すぎるので6:4に切ってもらいました。

交換部品

カワサキパーツカタログ で調べたら、ダストシール・オイルシール・スライドメタル類を全部足していったら、両側で8000円近くになります。本当は各パーツの摩耗状況を確認し て、必要なものだけ交換するのでしょうが、宙づりになったバイクをバーツが届くまで何日も放置するなんてやってられません。それに、サービスマニュアルを 見たら、そのあたりのパーツは無条件で交換するように書かれています。

でも「スライドメタルとかは2万キロ程度なら大丈夫じゃないの?」と思ったので、一応カワサキのお客様相談室に相談したら「マニュアルにそう書かれている なら全部交換です」とまさにマニュアル通りのお答え。まあ、車種によっては「チェックして問題あれば交換」となっている場合もあるとの事なので、無条件で 交換という事はそれなりに理由があるのかな?と思いマニュアル通りに交換することにしました。fork seals

フロントフォーク交換部品
部品番号 部品名(サービスマニュアルの記述) 部品名(パーツリストの記述) 定価(円)
92055-1321   RING-O (294)
44065-1128 Inner Guide Bushing BUSHING-FRONT FORK,INNER PIPE 599
92093-1472 Dust Seal SEAL,FORK OUTER TUBE 851
92033-1036 Retaining Ring RING-SNAP 221
92049-1494 Oil Seal SEAL-OIL,FORK OUTER TUBE 704
44065-1115 Outer Guide Bushing BUSHING-FRONT FORK,OUTER TUBE 1008
11009-1325 Fork Botton Allen Bolt Gasket GASKET,PIPE-COMP-SUSP (168)


定価に()が付いているものは、何故かカワサキパーツカタログには値段が載っていなかったもの↑

通販のWebikeで注文しましたが、値段はメーカー希望小売価格と全く同じでした。納期は10日かかります。おまけに、Webike ではフォークオイルが4L缶しかなくて、結局カワサキ系バイク店で取り寄せてもらいました。値段は同じくメーカー希望小売価格で、さらに納期はデポに在庫があれば翌営業日に到着。うーーこんなことならパーツもすべてバイク屋で買えば良かった!

交換作業

さて、いよいよ交換作業ですが、まず例によってジャッキアップしてフロントホイールを浮かせる必要があります。 しかし、普通にやるとジャッキアップポイントとリアタイヤの2点だけでバイクを支えることになるので不安定です。なので、もう一点はハンドルを駐車場のフェンスにもたれさせる方法を取りました(それでもまだ安定しているとは言えませんが)。

そうやって、なんとかフロントを持ち上げたら、抜き取ったフォークを部屋に持ち帰って作業開始です。キャップを開けて、フォークオイル、スぺーサー 、スプリングを抜き取ったら、ここから先が未知の領域です。まず、 シリンダー固定ボルト(底のドレンボルト)を外すために、再びスプリングをスペーサーを組み直してアレンボルトを緩めます。普通の六角レンチで緩めるにはかなり高めのトルクが必要でしたが、一本は何とか外すことができました。しかし、もう一方のボルトは緩まずに中で空回りを始めてしまいました。何とかシリンダーを固定しようと、無謀にもスプリングを出して代わりに傘を突っ込んで回しているうちに、傘の先端が取れてシリンダーの中に残ってしまいました。 その後色々と足掻いてみましたが、シリンダーは外れず、傘の先端も中に残ったままなので、その日はあきらめる事にしました。フォーク分解図

なので、もう一方のフォークだけ仕上げようと、分解にかかります。ダストシールを外して、オイルシール固定用のリングを外したら、勢いを付けてインナーパイプを引き出します。何度か衝撃を与えるとオイルシールが外れて、中見が出てきました。

内部構造を見るのは初めてですが、オイルシールの下の2種類のスライドメタルは、一方がインナーチューブに固定されており、もう一方は軽くスライドします。 残るオイルシールの取り付けは、ノウハウ本などに書かれているように、チューブのエッジでシールが傷つかないように、サランラップをかぶせてから挿入していきます。ここまでは別段難しいことはありませんでした。

次に、インナーチューブをアウターチューブに挿入して、オイルシールの圧入にかかります。 例の特殊工具(塩ビ パイプ)の登場ですが、内径が丁度オイルシールを変形させてしまうように見えたので、間に古いオイルシールを噛ませて打ち込むことにしました。ところが、 楽に入ったのは最初の数ミリだけで、それより先はハンマーで叩いても、お腹に青あざができるほど体重をかけても動きませんでした。

万策尽きたので、オイルシールはそのままの位置でダストシールを軽くかぶせた状態にして、分解できなかったもう一方のフォークとともに、一旦バイクに組み直してその日の作業は終了しました。

交換作業 vol.2インパクトレンチ

初回トライの結果を見ると、特殊工具が要らないという前提が崩れてしまったかのようです。 しかし、今更買うのも馬鹿らしいし、さりとてバイク屋に頼めば今までの苦労が報われないし、第一バイクは走れる状態ではないのでバイク屋に持って行くことすらできません。

検討の結果、ドレンボルトを外すために、インパクトレンチを購入することにしました(バイク屋に工賃を払うよりは安いし、その後も別の用事に使えるので)。オイルシール圧入の方は、小さなジャッキのようなもので徐々に押し込んでいこうと考えました。

そこでホームセンターを物色して、最もリーズナブルなインパクトレンチを購入(あまり聞かないブランドだが、充電式で130Nの高トルク。価格は約8,000円)。ジャッキの方は小さなものでも2,000円ほどしたので、代わりに住宅の床を支える高さ調整可能な金具(300円位) にしました。

こうして特殊工具第2段を用意し、後日交換作業第2段(リベンジ)の開始しました。フォークをバイクから抜き取ったら、前回抜けなかったボルトをそのままインパクトで外します。緊張の一瞬、カタカタと音がしてボルトがせり上がってきました。素晴らしい!さすがはインパクト様、今までの苦労が嘘のようです。フォーク圧入

早速メタルを交換し、オイルシールの圧入にかかります。右の写真のように玄関先のスペースを利用して、フォーク、塩ビチューブ、例のジャッキを一列に配置して、ジャッキを伸ばすことにより、圧力を加えて行きます。この方法だと、楽に入っていきます。

それでも、もう一方の前回入らなかった方のフォークは中々 入りませんでした。 なので、マイナスドライバーで直接押し込んだら、オイルシールを変形させてしまうという失態を犯してしまいました。その後ジャッキも使って、なんとかねじ込めたので一件落着。

Tweet

Facebookアカウントでコメント