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DR-Z400SM(09)

DRZ+ピレリ Angel ST

○公開:2011-12-23 ○修正:2014-09-08

昨年苦労して交換したα12が、6000kmほどでズル剥けになってしまい、今年もまた難儀なタイヤ交換を余儀なくされた。経緯については半年前に掲示板に書いたとおりだが、現在の様子も含め改めて報告する。

タイヤ候補

DRZ-400SMに装着できるタイヤは以前の記事に書いたとおりだが、今回はHレンジにはあまり拘らず、リム幅も標準に拘らず適応範囲内に入っていればOKという事にした。そこで候補が挙がった候補と、検討結果は次の通り。

そこで浮上したのは昨今話題のピレリAngelST。一応ツーリング系タイヤだがグリップも犠牲にしていないという。インプレを読むとソフトで接地感が高いらしいく、まさに僕好みだ。

ところが、サイズは150/60から有るのに、何故かDRZのリム幅では許容リム幅に収まらない。160/60なら許容範囲に入っているが、それではトレッド幅が広すぎると思われる。ピレリはデータを公表してないので、お店でノギスを借りて真剣に計測したところ162mmあった。

それまで履いていたα12(150/60)はスペック上トレッド幅が150mmなので、AngelSTは12mm(片側6mm)広い。α12をDRZに装着すると、一番狭いチェーンとのクリアランスが7mm程度。と言うことは、AngelSTだと6mm増え1mmしか余裕が無い・・・どうしたものか?

しかし、DRZBBSによれば、 「165mm幅のミシュランのモタードスリックを履いたが何処にも干渉しない」との事。また、コルサの160も問題ないらしい。つまり、計算と実際はかなり違う、ホイールにはめると幅が狭くなるようだ。

Angel ST 160/60装着

AngelSTをDRZに履かせた例はネットを探しても見つからなかったので、これ以上考えても仕方がない。一か八か装着して見ることにした。尚、タイヤ交換は前回懲りたので、今回はバイク用品店で購入し交換してもらった。勿論、結果的にチェーンと干渉しても返品出来ない。

期待と不安を胸に交換作業を待っていたが、かなり時間がかかっている・・・これはマズイのか?ようやく交換作業終了のアナウンスが流れ、ピットに行ってみると・・・全然OKだった!

チェーンとのクリアランスは、ギリギリどころか以前のタイヤと殆ど変わっていない。メカニックに「問題なくついてますね」というと、「結果的にはそうですが、タイヤが(ホイールに)かなりはまりにくかったです」との事。

後ろからタイヤ全体をよく見ると、さっき店頭で見た時より明らかに細くなっている。なるほど、細いリムに嵌めたので(と言ってもスペック内だが)、幅がかなり狭まったのだろう。プロファイルは尖ったように見える。

その他の見た目の印象としては、シャープなブロックパタンが精悍な感じ。そして溝の深さがα12やD208よりも明らかに深い。それだけトレッドゴムの厚みがあるということ、これはライフも期待できそうだ。

Angel STインプレ

さていよいよ初乗り。走しだして5mで気がつくのは、乗り心地の良さ。細かなギャップをふんわりと吸収してる感じ。家に帰って調べたら、空気圧が230kPaも入っているのに、こんなにやわらないとは。適正値の200kPa弱でも感触は殆ど変わらず。

α12のHレンジは確かに単体で触ると柔らかかったが、装着して乗るとそうでもなかった。AngelSTと違って空気圧の許容範囲が狭く、適正値の190kPaから±10kPa足らずで感触が変化した。これは想像だが、ホイールに装着し空気を入れてしまうと、結局はゴム質が乗り心地に影響するのではないか?何れにせよ、AngelSTは高荷重向けのZレンジなので固くないか心配したが、全くの杞憂だった。

ハンドリングとしては、交換前より僅かにセルフステアが弱いと感じたが、フロントサスのダンパーをワンクリック柔らかくしてやるとニュートラルに戻った。パフォーマンス志向でなおかつフロントが尖った形に磨耗したα12と、一応ツーリング系で見た目のプロファイルも丸い(平たい)AngelSTだが、それにしてはハンドリングの差は小さいと思う。

グリップ性能も全く不満はない。新しいうちのα12のガッツリしたグリップ感には及ばないかも知れないが、2000km以上走ると形勢は逆転し、3000kmほど走った状態で比べるとAngelの方が明らかにしっかりグリップしている。つまり、AngelSTは当初のグリップ感が変わらずキープされているのだ。

乗り心地の柔らかさは、タイヤの潰れ感に繋がり、故にインフォメーションが豊富。挙動も穏やか(に感じる)ので、ワインディングでも安心感がある。この辺は好みの問題かも知れないが、僕の場合絶対的なグリップは高くても変形してる感じが伝わらないタイヤは苦手。カッチリ系よりふんわり系の方が好きだ。

冷間性能については、まだ一番寒い時期は迎えていないものの悪くなさそう。というか、これまで履いたダンロップやブリジストンタイヤの中でも、かなり良い部類かもしれない。12月の寒めの日中、走り始めでブレーキを強めにかけると後輪がロックするが、数kmウォーミングアップをすると、ワインディングでも不安無く走れるようになる。

ライフに関しては、現在3500kmほど走ったが、最も磨耗するリアの中央部分で、まだ5分山以上ある感じ。このタイヤはα12のような分割トレッドでないにも関わらず、中央部分の耐久性が遥かに高いという事。勿論、サイドはマダマダ新しいが(^^;全体的に見て、中央だけが極端に減っている感じはしない。

因みに上述の通り、本来太めのリアタイヤをリムで絞っているので、プロファイルは盛り上がった感じになっている。つまり、トレッドの両端はより垂直に近くなっているので、端まで使うのがより難しくなった。結構バンクしたつもりでも、これまで以上に接地してない部分が残ってしまう。折角分厚いトレッドゴムがあるのに・・・

まとめ

Angel STはピレリのラインアップの中では、ツーリングスポーツくらいの扱いだが、日系ブランドの「ツーリングスポーツ」よりも、パフォーマンス/フィーリング共にスポーツ志向だと思う。ライフは若干劣るかも知れないが、乗って楽しいのは明らかにAngelSTの方だ。

Z750に装着したBT-023(スポーツツーリング)なんかは、明らかに低転がり抵抗的フィーリングで、AngelSTのようなインフォメーションはとてもなかった。一方、α12のようなスポーツ系は、高剛性/ハイグリップだが、一気に寿命が尽きてしまう。両極端でありながら、柔らかい感触のタイヤだけは減ってるのではないだろうか。

新製品は大型バイク向けばかりで、中間排気量のラインアップが極端に少ない昨今、DRZ用のタイヤは非常に限られている。唯一、モタード系にフィットするタイヤに見えたα12が期待はずれに終わった今、選択肢はこのAngelST以外に見当たらない。グリップとライフのバランス、乗り心地の良さとインフォメーションの豊かさ、これほど僕の用途や好みに合ったタイヤは当面出てこないだろう。特に国産タイヤからは。

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