トランスミッションオイル交換
○公開:2017-12-26 ○修正:2017-12-26
トランスミッション(ファイナルリダクションギア)用のオイルの交換は実は数年前にしていたが書きそびれており、今回2回めの交換を行ったのを機に記事を書いた。
トランスミッションオイル交換サイクル
サービスデータ
オーナーズマニュアルに記載の推奨オイルや交換サイクルは下記の通り。
推奨トランスミッションオイル |
ホンダ純正 ウルトラ E1 10W-30 |
トランスミッションオイル容量 | オイル交換時:0.12L |
全容量:0.14L | |
トランスミッションオイル交換時期 | 初回:5年 |
以降:4年 |
交換実績
4ストのスクーターを所有するのは初めてなので、エンジンオイルとは別のトランスミッションオイルの交換も初めて。
先ず、メーカー推奨の交換サイクルが4年とか5年となっているのは、エンジンオイルのように高熱に晒されるわけでも、チェーンオイルのように外気に触れる訳でも無いからだと思うが、油だから放って置いても酸化は進行するし、普通のバイクと同じでミッションギアのスラッジは出るはず。
特に、新車から間もないころはスラッジがよく出ると聞いていたので、本当は1000kmくらいで初回交換をしようと思っていたが延び延びになっていた。結局約4000kmで初めて交換したら、案の定というか想像以上にスラッジが出てきた。やはり1000~2000kmで交換しても良かったと思う。
2015/07月 | 4207㎞ | Ultra G2 10W-30 |
2017/12月 | 13,290km | Ultra S9 10W-30 |
交換方法
オーナーズマニュアルにはトランスミッションオイルの交換ではなく、オイル量をチェックして減っていれば継ぎ足す事しか書かれていない。
よってドレンプラグがどれかは書いていないが、下の写真でミッションケースの下端、リアブレーキワイヤーの少し上にあるボルトがそれ。実はこのボルト、60mmくらいの長さがあり先端だけネジが切ってあるタイプなので、何かと共締めしていると思われるが、外しても何処かの部品が脱落したりケースに隙間が空いてオイルが漏れたりはしなかったので、まあ良しとしよう(;´∀`)
一方オイル供給用の穴はどれか忘れやすいけど、ドレンボルトの斜め上に2つ並んでるボルトの向かって左(車体前方)の方。入り口と出口を両方開けばオイルは流れ出すので抜き取りは簡単。
先ず僕の主義として、車体を斜めにしたり出口を開けたまま新しいオイルを流し込んだりして、出来るだけ古いオイルを排出した。次にドレンボルトを挿入して入り口から新しいオイルを供給。入り口が小さいので写真のようなドレッシングの容器にオイルを入れて注入した。
で何処までオイルを入れれば良いかだが、オーナーズマニュアルには入り口のボルト穴の下端が油面と一致するまでとある。しかしそんなの暗くて見えないので、僕はオイルを注入して溢れるまでという事にした。意外と直ぐに溢れるのでちょっと少ない気がしたが、ドレッシング容器からオイルが減ってる量を見ると、大体規定量の120mlくらいあるかなという感じ。
トランスミッションオイル交換の効果
これまでのMTのバイクならミッションタッチでオイル交換の成果が体感できたが、スクーターで言う「トランスミッション」とは変速機ではなく単なる減速ギアセットなので、シフトタッチやシフトショックとは関係ない。
また音が静かになったどうかもまず聞き分け出来ない。何故ならノイズの殆どはエンジンとプーリー周りから出ており、減速ギアの微細なノイズなどかき消されるだろうから。まあトランスミッションオイルだけを交換したら、音を比較が可能かも知れないが、都合上どうしてもエンジンオイルと同時に交換してしまうんだよね。
とは言え、少なくとも初回交換ではかなりのスラッジを除去できた訳だし、それ以降も開封して何年も経ったオイルが新しくなるのだから多少は粘度が回復し潤滑性能が上がってると思う。また、エンジンオイル交換時に余ったオイルで事足りるわけだから、何度かに一度はミッションオイルも交換して損は無いだろう。