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にしきた音楽祭2013予選

【公開】2013-09-24 【修正】2014-02-19

ほぼ地元の西宮で、にしきた音楽祭LALALAミュージシャンコンテストというアマチュアバンドのコンテストをやっているので、その予選を見に行ってきました。

上の公式サイトにあるように、まず書類/テープ審査があって(200組くらい応募があったらしい)、その中から20組が選出されたそうです。その20組を2回に分けて公開予選をするのですが今回はその2回目、西宮ガーデンズというショッピングモールの屋上ステージで開かれました。

感想は・・・ある程度予想はしてたものの、アマチュアと呼ぶにはあまりにもハイレベルでしたね。実際、ストリートも含めたライブ経験が豊富な人たちばかりで、良い意味で完成されていましたね。では出演順に動画と僕の感想を書きたいと思います。

たゆたう-約束の箱

一番手だったからインパクトが強かったのかも知れませんが、「初っ端から、ハイクオリティや!」と思いました。何となくカリビアンテイストというか、レスポールのふわふわクリーンサウンドが印象的。間奏部分でディストーションに変わるのもかっこよろし。

あとで審査員がいきなり「ヴォーカルの頭の声が弱いので、歌詞がわからない」とダメ出ししてましたが、歌詞ではなく音楽として聴いてる僕には無問題。それより、途中でオフマイクで歌うところが殆ど聞こえなかったので、あれは余分だったと思います。

しかし、今回の出演者通して考えても、アレンジも含めた音楽性は最も多彩で個性的だったと思います。

オフィシャルウェブサイト

佐野仁美-With you

これもびっくりしました。現役女子高生にしてこの堂々とした歌いっぷり。済んだ力強い声、確かなピアノ演奏。

ただ、オリジナル曲なんですが、やや平凡でどっかで何度も聴いたような感じですね。で、他にはどんな曲があるのか調べたらありました。

http://www.youtube.com/watch?v=ME5-ps0syCA

う-ん、似てると言えば似てるけど、こっちの方がヒーリング系でキャラが立ってるかな?でもこの髪型はやめたほうがいい^^;オバサンっぽく見えるから。

とにかく、歌と演奏能力は完成されているので、あとは曲次第だと思います。細かい事で言えば、ラテン・ジャズっぽい要素を入れるとか、ピアノじゃなくてエレピのバッキングにしてみるとか。

曲が平凡だと、「現役女子高生」というブランドが終了したら、ただの歌の上手いお姉さんとして埋没してしまうんじゃなかろうかと。この若さですから、今後クリエイティビティが爆発する事を祈念しております。

公式ブログ

カルメンキング-情熱のLafiesta

ユニット名と同様に曲も何だか昭和のムード歌謡?^^;戦隊ヒーローがギターをかき鳴らしながら登場する曲のようでもありますw

どうせならギャグ路線ではっちゃけて、殿さまキングみたいなド派手な衣装で登場するとか、もっと大人数で振り付けをすると言った展開を考えてはどうでしょうか?

PaRa-Navy Blue

ミュートギターのイントロは渋いアレンジなんだけど、こういう野外ステージではPAが悪くてちゃんと音を拾ってないようにも聞こえるところが辛いですね。

歌の出だしもボソボソと唸るような声で、それこそ歌詞どころかメロディーも聞き取りづらい。前のカルメンさんは「キーがちょっと高いんちゃう?」と審査員に言われてたけど、このバンドはキーが低すぎると思いました。

下のオフィシャルサイトでちゃんと録音された演奏が聴けますが、これが本来やりたかったサウンドですね。他の曲も含め、ギターの演奏技術もアレンジのセンスも素晴らしいですね。

ただ、ヴォーカルはやはり低音域では唸り気味だし、高温域ではやや硬い声質になる(結局喉を絞ってる感じ)。また、音程が若干不安な部分もある。元々持ってる声質もあるんだけど、もうちょい伸びやかさと安定感が欲しいと思いました。

オフィシャルサイト

LIKALIFE-約束

これもビックリな完成度でした。何と言うか、歌のお兄さんをより繊細かつ高品位にしたようなヴァーカル。NHKみんなのうたでそのまま流しても全く違和感がない曲と歌詞ですねw

ただ、ここでも良からぬイマジネーションが湧いて来ました・・・そうBIGINに似てる!(*_*;浜辺で歌ってますみたいな、「なんくるないさー」みたいなオーラが出てますw そう言えば喋り方まで沖縄風のイントネーションだったような。

まあそれはともかく、アレンジというかバンド編成で気になったのは、アコギ2本というのは有りなんですかね?審査員はちゃんと別々のパートを弾いていたと褒めてましたが、僕は間奏の短いリフ以外は両者の分担がよく判りませんでした。

折角2人いるというか2人しかいないんだから、一人がアコギならもう一人はエレキとかそれこそ三線とか(^^)、音色もしくは音域が違う楽器の方が音に色彩感が出ると思いますけどね。

オフィシャルブログ

ケーコ・ケーキ-あなたへ

大変申し訳ありませんが、此処から先はデジカメのバッテリーが切れてしまい、動画も写真もありません(_ _;)

なので、記憶だけを頼りに脳内再生を試みているのですが、このバンドは確か比較的大人数で、ヴォーカルの女性の衣装がラテン〜カリブぽかったはずです。

しかし曲のうほうは、見た目に反して普通のバラードだったような(*_*;このヴォーカルも声が出づらそうだった気がします。大変申し訳ありませんが、れくらいしか記憶に無いので、ネットでカンニングを試みたら、MySpaceのページがありました!正にこれです。

とても良い曲ですが、これもソックリなのを何処かで聴いたことがあるんですよね。さらに、このレコーディングヴァージョンでも声の出づらさをちょっと感じますね。元々の声質なのか?それとも声を使いすぎたのか?柔らかさや伸びやかさが足りない気がします。

オフィシャルブログ

Sweet&Bitter-わん、とぅー、すりー

まず、2人の格好からしてエンタメ風。茶髪のチャラい風貌、白と黒のツナギ、ギターからぶら下がってるデカイネズミのような毛。正にオセロのように今からネタをやりそうな雰囲気です。実際にはネタは無かったけど、期待に違わぬエンターテイメント性で、観客の乗せ方も非常に上手い。

まあ、曲については審査員に「これはコンテストでやるような曲なの?」とつっこまれ正にその通りな曲でしたが^^;このユニットのコンセプトとしてはこれでOKなんだと思います。

オフィシャル携帯サイト (PC用は無いのかよ^^;)

Mizuki*-明日の風

この人は唯一の歌なし、ピアノソロ一のインスト曲です。ルックスも遠目には可愛い系で、音楽もちょっと期待したのですが・・・うーん微妙でした(*_*;

まず、ミスタッチがちょっと多すぎですね。弾き語りではなく、ピアノ一本勝負なのにこの演奏は消化不良。借り物のデジタルピアノで普段とは勝手が違う事を考慮しても、もうちょい何とかならんものかと。

曲そのものも全般的に平凡で、音がブツブツと切れたような流れの悪さを感じました。これに上述のミスタッチが加わるので、ミスなのかそういう曲なのか判らなくなります。なんだかピアノ発表会で子供が無理して難しい曲を演奏してるような、落ち着きの無さを終始感じました。自分が弾きやすいように如何様にも作れるというのが自作自演の特権なんですから^^;もうちょっとゆったりした曲にしてみたらどうかと思います。

あとこれはPAの問題も絡みますが、低音部が強すぎてモコモコ・ドスドスいってましたね。ミキサーを弄ってる人は観客席ではなく舞台袖にいて、しかもヘッドフォンでモニタしてましたが、そんなやり方で判るんかいなと。とは言え、演奏者にもその音は聞こえてる筈なので、もっと弱く弾くなどやりようはあったはず。実際、他のピアノ奏者の音はそんなにモコモコしてなかったですからね。

ところで、他のバンドには辛口の審査員は、意外にもこの曲を「環境にマッチして心地良い」とか褒めてましたね。一方で「曲のタイトルはどういう意味?」とか、どうでも良いことを聞いてましたけど^^;多分この人は歌ものには五月蝿いけど、こういうインスト(しかもピアノ系)には疎いんじゃないでしょうか。僕は逆にこういうジャンルが好きなので、どうしても辛口になります^^;

オフィシャルサイト

ラボムレス-ララバイ

この人もまずルックスがキャッチー(^^)派手なベストに蝶ネクタイ、短髪に黒縁メガネと昭和のコメディアンのようです(バッキングのギターの人も同じくメガネをかけて似た風貌)。受け答えや仕草もプロの芸人っぽく、声はよく通り滑舌良好!そして、早くも追っかけのような女子達が最前列に陣取って応援しています!なんか吉本のコントライブのうような様相ですが、実は今日初めて出会ったとの事です^^

で、この人がどんな歌を歌うのかと思ったら、声と滑舌の良さはそのままに音程も良好、爽やかな歌のお兄さん系でした。ただ、ネタをやってくれそうな雰囲気とは裏腹に、健全な曲のままオチも無く終わってしまうのはちょっと残念。まあ、ネタはちょとやりすぎですが、爽やかな曲と歌い方はそのままに、歌詞だけかなり毒がある社会風刺とかにしたら面白いのではないでしょうか?

実は演奏が終わってから、観客席で近くに居たので声をかけてみました。やっぱり、吉本ではないものの^^;声を使う仕事をされていたようですね。両人とも尼崎在住で特にギターの人は塚口に住んでるというから、「僕もそうなんですよ。園女のすぐ隣で^^;」みたいな世間話をしました。あと、「2人ともメガネが印象的なので、メガネ屋さんの宣伝とかどうです?」と聞いてみたら、「そうですかあ」(^^)みたいな反応でしたが、未だオファーがないようです?

 個人ブログ

じゃばみ&モンプチ-夏の終わり

実はこのバンドが最も記憶にありません。PaRaさんと似た雰囲気だったような気がしますが・・・大変申し訳ありません。

Jabamiオフィシャルサイト(じゃあモンプチさんという人も別にいるの?)

特別出演:matoca

全エントリーが終了し、審査員3名が部屋に引きこもったのと入れ替わりで、最後に昨年のグランプリを受賞したmatocaというバンドがゲスト出演しました。

オフィシャルサイトでは女性2人ですが、出演者はもっと居ましたね(ドラムとか)。流石に堂々たる演奏、高い音楽性。というか、ボサノバ風味が僕の好みなんですけどね^^;

ただここでもまたデジャブ感が発症してしまいました・・・オレンジペコーに似てる(*_*;ボサノバポップスだと、どうしてもそうなっちゃうんでしょうけど、なんかもうひと捻り欲しいんですよね。

審査結果発表!

外はすっかり暗くなり、出演者と観客全員で歌を歌うというダメ押しのあと、いよいよ審査結果が発表されました。

結果は・・・・・佐野仁美さんとLIKALIKEさんです。

まあ、そうなると思いました^^; 好みの問題はありますが、コンテスト的にはこの2組は外せないでしょうね。しかしそうなると残念なのは最初のたゆたうさんです。本人たちもガックシだったと思います。

余談ながら受賞の感想が両者印象的でした。女子高生の方は「名前が呼ばれると思ってたのに『With you』と言われたから、最初誰やろと思ったけど私の曲やしあれっ?って・・・」と見事にぼけてくれたのに対し、LIKALIKEさんの方は「ホッとしました」との事。つまり、本戦に出場は完全に想定内なんですね^^;

「接戦で選ぶのが難しいかった」というのはよくあるリップサービスですが、この度はホントにそうだったと思います。だから、順位を付けるために、敢えてあら探しをしたけど勘弁してねという審査員。これはコンテストの本質的な問題なんですが、そこまでしてアートに優劣を付けなきゃいかんのか?と思うわけです。

まあ、勝ち負け無し単なる合同ライブだと緊張感がなくて面白くないという考え方もできるので、順位付けは良いとしましょう。しかし、この10組の中から2組に絞る必要があったのでしょうか?別の日に予選をした他の10組と合わせて、たった4組しか本戦に出れないなんて、時間が余ってしまうのでは?と思いました。

そういう意味では、本戦だけでなく予選を見たのは正解だったし、本当ならもう一方の予選も見るべきでした。もし、実力がどちらかに偏ってしまったら、甲子園でいきなり優勝候補とあたってしまい、涙の初戦敗退みたいな事が起こってしまいます。だから、予選通過数をカッチリ決めないで、ある程度の実力に達したものは皆本戦出場にしても良いと思いますけどね。

まあ、当日の興奮が覚めてから改めて冷静に聴いてみると、それなりに優劣はあると思いました。だた、高校生も含めみんなキャリア豊富で、少なくとも場慣れしている人ばかり。なので、辿々しい原石が予選に出てこれる余地は無さそうと思えるほど、ハイレベルな大会でした。

考察

皆さん演奏技術やステージパフォーマンスは完成されているので、今後の課題は楽曲のオリジナリティだけだと思いますね。今回はライブの場だったというのもありますが、ミュージシャン全体にステージパフォーマンスに比重が寄りすぎて、楽曲自体はやや没個性になっているのではないかと。そうすると、やはり僕がクリエータ/イノベーターとして頑張るしかないのかなと(^o^;/

それはさておき、やや気になるのは、みんな目標とするアーティストやスタイルがあって、そこに向かっているように感じることです。今回なら歌ものポップスという大きな枠ですが、アコースティックでナチュラル系というのが今の流行りなんでしょうか?これがもし、ロックならロックで幾つかの様式が確立されていて、それを追求するのでしょう。ジャズなんて完全に孤立したジャンルとして、あるいはクラシックのような伝統芸能として先鋭化しちゃってます。そして、コンテストの類もこうした各ジャンル(スタイル)の分化に拍車を駆けているように思います。

勿論、真に才能があるアーティストは最初から自分の世界があって、オリジナリティーを出そうとか考えなくても、自然に自分自身が新たなジャンルの創設者になってしまうでしょう。ただ、そいう才能を世に送り出すには、それが理解しサポートする人が必要なはずです。既に成功したスタイルを出来る限り使いまわそうという姿勢では、音楽界はドンドンつまらなくなってしまうと思うんですよね。。

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