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クラシックギター レビュー

【公開】2016-01-26 【修正】2016-02-16

※2016-2/11修正:AriaのA-50Sを追記しました。

フラメンコギターのレビューに引き続き、今回は一般的なクラシック・ギターのレビューです(^^)

フラメンコ・ギターはポップスに合うと言っても選択肢が限られているし、クラシック・ギターと一口に言っても、ブランドやモデルによって音色が違うのではないかと思ったからです。

もっとも、僕の手が出せるエントリー価格帯に絞っているので、今回もヤマハとアリアの対決になってしまいましたが^^;

ヤマハvsアリア クラシックギター比較

Aria A-50C

実はAriaのガットギターとしては、前回のフラメンコギターや大分昔に子供サイズのギターをちょっと弾いただけで、普通のクラシックギターを弾くのは初めてです。

このモデルは僕が回った楽器店に置いてあったので試奏しましたが、軽やかに良く鳴りますね。家のヤマハGD-10と比べると、高音部と低音部はやや弱いですが、その代わり中音部がカラッとした音で前に出てきます。ボサノバでは2~5弦を使ったコードがよく出てきますが、ヤマハだと籠ってしまうのにこのギターだとシャキッとリズムを刻める感じです。

このA-50Cはトップがセダー(米杉)ですが、甘く柔らかなサウンドながらも、シャキシャキとした木材らしい鳴りがあります。別にフラメンコギターじゃなくてもボサノバに合うギターはあるんだなと思いました。

弦高は家のヤマハより一回り低いようで、弦を一生懸命押さえつけてるような印象はありませんでした。ネックも薄く感じられ、弾きやすかったです。

家に帰ってYoutubeをチェックをしましたが、A-50Cの音が聴ける動画は少ないですが、これは僕が生で聴いた印象に近いと思いました→

因みにこのロシアのチャンネルですが、Ariaなど低価格帯のガットギターのレビューをよくやってくれるので重宝します(^▽^)

Aria A-50S

上記のA50Cが好印象だったので、このスプルーストップ版であるA-50Sを別の店で試奏してみました(時間的には下のヤマハ勢より後)。

音は思ったほどA-50Cと差が無いというのが第一印象でした。ヤマハにはない中音域の抜けの良さや明るさはセダートップの特徴かと思ったのですが、このモデルでも同様でした。敢えて違い言えば、木のザクザク感はA-50SよりA-50Cの方が多少強いと思います。

ただ高音部では、A-50Cではやや引っ込んだ感じだったのに対し、A-50Sはスプルースらしく伸びやかです。ヤマハが低音重視でA-50Cが中音域重視とすれば、A-50Sはフラットでバランスが良いと思います。このモデルはA-50Cよりさらに動画が少なく、見つかったのはこれだけですが、実際にはこんなにキンキンした音ではありません。

Yamaha CG162S

現行のヤマハのエントリークラス(トップが単板)はCG122〜CG192までありますが、違いはサイド&バックや指板の素材、ペグや装飾のグレードであって、基本的な形状や構造は恐らく同じだと思われます。その中で、このCG162はちょうど中間モデルと言ったところでしょう。

音は上述のアリアと比べるとやや籠ってるというのが率直な印象です。基本的にヤマハは高音と低音が強い言わばドンシャリ(;'∀')ですが、新品のせいか家のGD10ほど高音が伸びず、余計に丸い音になるのでしょう。何れにせよ、中音域が引っ込んだ感じになるので、上述のように中央の4弦を使ったボサノバ・ボイシングだとやはり音が篭ってしまいます。

また、アリアのような木のシャキシャキ感は最小で、良くも悪くもつるっとしたヤマハらしい質感です。だから一音一音の豊かさと音色のクリーンさ重視なら良いかもしれませんが、バッキングなどのコード弾きには向かないように思います。

なお、他社にはないヤマハの現行モデルの特徴は、ネックの裏がマッド仕上げ(つや消し)になっている事です。お陰で手に汗握り易い僕でもさらっとした感触です。ただ、現行モデルから弦高を低くしたとありますが、特別低いとは感じませんでした。

Yamaha CG182C

ヤマハでもセダーなら音は変わるのかを確かめるため、別の店に偶々あったこのモデルを試奏しました。

うーんしかし、これもヤマハの音ですねえ(;´∀`) 注意して聴けばセダーのサクサク感が僅かに感じられるものの、先ほどのアリアのような乾いた明るい音とは全く違います。スプルーストップのモデルとさほど変わらない、ヤマハらしくツルッと丸い音です。

素材が違っても、あるいは年式や価格帯が違っても、必ずヤマハの音に仕上げて来るのはピアノも同じですね。工業製品としては素晴らしい技術だと思いますが、残念ながら僕の好みではないし、素材やモデルごとの違いも味わえません。

あとちょっと気になったのは、個体差なのか使ってる弦の特性なのか判りませんが、高音弦がちょっとハイテンションというか弦高が高い気がしました。

スプルースvsセダー 音色比較

元々スプルーストップのギターを考えていたのですが、期せずしてセダートップのギターと出会って意外と良かったので、ここで両者の音色の違いについて少し調べようと思いました。

お馴染みYouTubeチェックで、この動画が一番わかりやすかったです。ポルトガル語は何を言ってるのか判りませんが、音だけ聴いていれば十分でしょう(;'∀')

スプルースの方が張りがあってクリーンで良く通る音に聴こえます。サスティーンもセダーより若干長い気がします。ヤマハとは違い、この楽器は全般的に中高音よりかな?

対してセダーは甘く暖かい音だとと一般には言われていますが、単に甘い音(≒籠った音)ではないですね。僕が弾いたアリアも、木のシャキシャキ感が強く、ある種ワイルドで素朴な感じがします。

ただ、スプルースのようにキーンと抜けるような高音ではないので、全般的に柔らかく感じるのかも知れません。

まとめ

今までAriaというと、地味なブランドイメージでしたが、今回試奏して見直しました(^▽^) 僕の求めているシャッキっと明るい音が、ヤマハ以上にお手頃価格で手に入るのですから。次回はスプルーストップのA-50Sも弾いてみたいですね。

また、スプルースVSセダーという素材対決も興味深かったです。セダーというと音も見た目も地味なイメージしかなかったのですが、木のザクザク感が良いですね。ソロならスプルースの伸びと華やかさに分があるかもしれませんが、コードでリズムを刻むようなバッキンでは、音が団子になりにくいセダーの方が向いてるかもしれません。

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