sk8尺八::曾爺さんの形見

デジタル楽器の中にあってひときわ異彩を放つこの一品。
西洋音階が出ないし演奏法もよく知らないので、たまに音を出す程度で作曲に使った事はありません。しかし、せっかく珍しい品なので紹介します。
サウンド
先ずは少し音を聞いてみてください。
①ブロー ②ブロー2 ③メロディーらしきもの
どうです?適当に吹いただけですが、お化けや天狗が出てきそうで結構渋いと思いませんか。こうして録音してリバーブをかけると改めて良さが判ります。
楽器の特徴
尺八は音を出す事自体が難しいと言われています。私は実は中学時代にフルートをかじった事があり、同じ発音メカニズムなので多少は勘が働くのですが、それでも初めて尺八の音が出るまで1時間近くかかったと思います。
試行錯誤の結果判ったのは、①下唇で尺八の穴を殆どふさぐ。②息が出る唇の穴の形を薄くする。と音が鳴りやすいようです。まあ、フルートとほぼ同じなんですが、息を入れる穴がデカイと言う事が尺八の特徴でしょう。
全体的には、フルートやサックスみたいにメカ部分が無いので、扱いが非常に楽です。私のは昔のタイプでジョイントも無いので、振り回してつばを飛ば すことも出来ます。まあ、その裏返しとして音程は不安定というか出しにくい音があるし、指穴のふさぎ方を1/3とかにしないと出ない音もあります。
由来
そもそも何故こんな楽器を私が持っているかというと、10年以上前に祖母が自宅の大整理をしていたときに偶然発見したものを私が譲り受けたのです。
これは私が生まれる前に亡くなったひい爺さんが使っていたものだそうです。一体何十年放置されていたのか判りません。しかしそのわりに損傷は殆ど無く、唯一歌口(マウスピース)のエッジ(写真の黒い部分)が取れてなくなっていました。もっとも発見当初はそれがない事すら判らなかったのですが。
修理・鑑定(?)

そ の後東京に持ち帰り、高田の馬場に尺八屋さんを探し当て、修理を依頼しました。そのとき店に来ていた客が珍しがって、吹かせてくれと言ったり色々と尺八の 解説をしてくれました。 その時、尺八には色々な大きさ(音程)のものがあって、この品は最もポピュラーな本当の意味での尺八(一尺8寸)のものより少し 低い音程だと判りました。
その後、修理が終わって再び店に行った時に、修理した職人が"この品は現代の尺八より音が小さめだが、やわらかい良い音がする"と言っていたと店員からききました。同じ和楽器でも時代によって音色が違うのかと関心したと同時に、それならこれは今は貴重な一品で価値が高いかもしれないなどと、欲がでたりするのでした。
肝心の音はというと、実は修理後もあまり違いがわかりませんでした。まあ格好は全然良いですが。
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