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モニタースピーカー視聴レビュー Vol.1

【公開】2015-08-19 【修正】2015-08-19

梅田の島村楽器で色々なモニタースピーカーを視聴したので、レビューを書こうと思います。ただ、多くのスピーカーが棚にすし詰めになっているので、正しい設置方法とは程遠いですが、各製品のキャラクタは聴き分けられたと思います。

音源は自分のスマフォなどをヘッドフォンジャックに繋いで出力する方式です(店の音源は貸してくれません(;_;)。なので僕は、自分のiPodtouchに入れてるKaossilatorアプリで作ったループ素材を使いました。

尚、例によってサウンドハウスの商品ページに(画像から)リンクしていますが、当サイトとは何の関わりもありません^^; 単に品揃えが豊富で価格が判るので便利だからです。また、サムネイル画像は同じサイズにしてしまうとサイズ感が判らないので、実物のサイズと大体比例するように拡縮してあります。

それでは、各スピーカーの視聴レビューをどうぞ!

ヤマハ

MSP5 STUDIO

どんな音も漏らさず再生してしまうような、素晴らしい音の密度と解像度。一聴してクリスプな高音が目立つが、よく聴くと低音もしっかり出ている。まるでヘッドフォン(それもソニーのCD900STのような密度感のあるもの)で聴いてるよう。

これが実売4万円前後(ペア)で買えるのは素晴らしい。もし、これ以上の品質を求めると、例えばGenerecがそうだとして価格が倍くらいする。コストパフォーマンス的にランバルが見当たらない。スモールモニターのベンチマーク的存在ではあるまいか。

MSP3

このスピーカだけはもっと五月蝿い別の環境で視聴したので、完全にフェアな比較は出来ないが、やはりMSP5とはちょっと比較にならないかと。

確かに音の質感は似たところがあるが、小さな箱の制約を受けたように、どの音域も抑制され伸びやかさがない。悪い意味でヤマハらしく、デジタル臭いというか人工的というか・・・

勿論、安いしコンパクトなので、キーボードの側に設置して練習用に使うとかなら全然OKだと思う。でもこれで楽曲の最終的なMixをしたいかというと残念ながら僕はNGだなあ。

HS5

MSPとは別のラインアップで、見た目は嘗てのデファクトスタンダードNS-10Mを思わせる。音も何となくNS10Mに似てるのか、中高域が充実したさらっと爽やかなタイプ。

ただMSP5と比べると全般的にもやっとした音で、解像感や正確性はMSP5の方が明らかに格上。正確なミックスよりもリスニングを重視するならOK。特に白バージョンは抜群にオシャレなので、インテリアとしては素晴らしいと思う。

JBL

LSR305

リスニング向きのJBLらしいというか、一聴して低音が豊かなウォームなサウンド。安っぽいドンシャリではなく、繊細な高音も出てるし解像感もそれなりにある。ただこれだけ低音が寄りのスモールモニタは他になく、これでMixすると低音スカスカの作品になってしまわないか心配。

それに値段はサウンドハウスでMSP5の5000円安(ペア)、他の店ならもっと差が小さいと思う。であれば、少なくともモニタースピーカとして使うならMSP5の方が手堅い選択だろう。逆にLSRのキャラクタが好きで、心地よいリスニングを重視したいのであれば、LSRでも全然OKだが。

モニタースピーカーとリスニングスピーカー

モニタースピーカーは良い音も悪い音も過不足なく出力する、客観的なスピーカーだとよく言われます。対して、リスニング用スピーカーは、音源の粗さを隠して心地よく聴けるスピーカーと言ったところ。

ただ、音楽制作者はモニタースピーカーで聴いてバランスを作りこむ訳だから、視聴者もモニタースピーカーで聴く方が、制作者の意図が伝わりやすい筈です。逆にもし、殆どの視聴者がリスニング用スピーカーで聴いているとしたら、制作者もそれで聴いて作りこまないと意図した通りに聴いてもらえない事になります。

ということは、両者の間にあまり差があってはいけないし、実際に価格帯が同じならそれほど差は無いかもしれません。ただ、リスニング用はトコトン低コストなPC用スピーカーのようなものか、逆に1本数十万円するハイエンドオーディオ用かの両極端になってる恐れもあります。

特に最近は、音楽はスマフォのイアホンでしか聴かず、スピーカーというものが家に無いという人も少なくないでしょう。しかしだからといって、そうした携帯オーディオ的な環境だけをターゲットに音を作りこめば良い、とはならないでしょう。さりとてハイエンドオーディオとかプロスタジオにあるような、巨大なモニタースピーカーを買えるようなアーティストは極わずかです。

というわけで、多くの場合は両者の中間である、上述のような価格帯のスピーカーで音楽制作を行ってると思われます。しかしそれと似た環境で聴いている一般リスナーは実は少ないという、何とも歯がゆい状況なわけです。つまり、音楽制作者の端くれとして言いたいことは、「皆さん、是非上のようなスピーカーで音楽を聴いて下さい」ということです^^;

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