Motorcycle -- MCタイチ

日帰り伊豆制覇2005-07-15

雨天と夏日が交互に現れながら7月ももう半ば。わざわざ3連休の初日に伊豆へ日帰りツーリングを思い立ったのでした。

理由はその朝(夜中)1時過ぎに目覚めた事と、その日の伊豆の天気予報が終日晴れだった事です。その割には闇夜に星が見えないのですが、まあ夜明けには晴
れるんだろうと予報を信じて午前3:30に出発するのでした。当然ながら首都高はベリースムーズ。と言っても、車はそれなりに走っています。しかも、長距
離トラックとかじゃなくて、マイカー風も沢山います。

一時間ほどで海老名SAに到着。人も車も結構いるのは意外でした。しかも、レストランに入ったら結構混んでます!「みんなこんな時間(4時半)からこんな
所で何をやっておるのだ?」と自分の事は棚に上げて思います。ざる蕎麦を流し込んでバイクに戻ると、周りが明るくなっていましたが、空は完全に雲に覆われ
細かい雨をわずかに感じます。おお、何ということか。

厚木で降りたら、先の伊豆ツアーでマヨさんから学習したルート=国道で平塚に南下します。さすがにここは空いていて、前回より断然早くスルーできました。次の西湘バイパスも当然快調。雨は降っていませんが、伊豆のほうの空を見ると灰色の雲に覆われています。

椿ライン~大観山~芦ノ湖

とりあえず目指すは芦ノ湖周辺。箱根街道で行こうか迷いましたが、椿ラインで行く事にしました。前回マヨさんに先導してもらった記憶を元に、早川で西湘バ
イパスを下り、下道を通って湯河原温泉へ向かいます。ただし、例の超難関山岳抜け道は通っていません。国道135でも充分空いていますから。

椿ラインに入ると、リッターバイクの走り屋がコーナーを攻めています。でも、標高が上がるにつれ霧が深くなり、どんどん寒くなります。途中のPでメッシュ
のジャケットの下にウインドブレーカを着て再出発。前回のように車もいないので、すぐに頂上付近に到達するのですが、そこはもう真っ白な世界。一寸先は闇
というか霧で何も見えません。

コーナーの形状を頼りに何とか自分の居場所に見当をつけます。確かこの辺が大観山だったような・・・と思っていると、バイクが横から出てきました。そうで
す、確かに大観山のパーキングでした。しかしあまりにも変わり果てた姿になってしまって・・・レストハウスすらよく見えません。近づくと改装工事中で立ち
入り禁止になっていましたが。

霧といっても漂っているのではなく吹きつける感じで、停まっていてもすぐに衣服がじっとりと濡れてくるのです。早朝6時過ぎの一寸先は何も見えない山頂でも、バイクや車が何台かいます。

霧の大観山
大観山P:この写真でPのどのあたりか判ったら、あなたは相当箱根マニア。
芦ノ湖船着場
芦ノ湖の船着場。こうなると遊覧船と言うより幽霊船。

そこにいてもしょうがないので、とりあえず芦ノ湖畔まで降りてみる事にしました。途中の道も何度か通って記憶してますが、走るのは相当怖かったです。湖畔
の馴染みの飲食店街を抜け大鳥居の前に来ると、ここは確かに芦ノ湖なんだと一応確認できます。そこにあるコンビニで100円セールのおにぎりとHOTカプ
チーノを買って外で食べます。

伊豆スカイライン

晴れる気配の無い霧の中を通って、伊豆スカイラインを目指します。本来なら快適なはずのR20もやはり五里霧中。何となく走ってるうちに熱海峠の料金所に
着いてしまいました。こんな状況の中またもや車は結構いて、ゲート前に列が出来るときもあります。今ここから先に進むべきか、進むとすればどのICまでチ
ケットを買うべきか?看板を見ながら随分悩みました。結局、亀石峠までチケットを買って(250円)ゲートイン。


伊豆スカイライン北部:走行中はこれでも見通しが利いた方。最後に路肩に駐車した時点の感じが通常の状態。 

いつも写真を撮る玄岳周辺も完全に霧に覆われて何も見えません。ところが、それからしばらく走ると急に晴れてきて、降りる予定の亀石峠では完全に晴れに
なっていました。なので、予定変更してその先の冷川まで走ってしまったのです。伊豆スカイラインも2回目となると初回より随分距離が短く感じます。

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冷川IC付近:
こんな感じでさっきまでの霧が嘘のように突然晴れるのです

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冷川IC付近2
同じ場所で逆方向から。

ここで僕はある決断をして、この冷川ICで伊豆スカイラインを降りる事にしました。その決断とは、西伊豆スカイラインまで行く事です!料金所で降り口を変更したい旨を告げると、追加料金200円だけで通過できました。

湯ヶ島温泉~仁科峠

冷川から少し走ると集落があってコンビニに立ち寄って地図をチェックします。そう、今回は地図を持たない旅です。シート下にデジカメとウインドブレーカを詰め込んだ以外は何も持ってません。とにかく軽快に走りたかったからです。

とりあえず湯ヶ島温泉を目指したのですが、そこまでの道が舗装林道のような狭い山道で結構時間がかかりました。湯ヶ島温泉は以前下田街道から通った事があ
りますが、そこから先がまた似たような細い山道だったので、この間に体力とガソリンをかなり使ってしまったようです。


こんな感じの山道がだらだら続く。早く抜けたい!

仁科峠の直前になって突然開けてきます。

クネクネ道が突然開けて、広々とした道と景色になったと思ったら程なく仁科峠に到着してしまいました。ここは前回は北側から遠謀しただけなので、今回は是
非行ってみたかったのです。

とは言えレストハウスや展望台のようなものがあるわけでも無く、ただ道の脇に小さな駐車スペースがあるだけです。なので、最初
は気付かずに通過してしまいましたが、その先の道はとっても快適で眺望も良かったです。↓


あれ?と思う間に峠をスルーしてしばらく走る。


途中で引き返して、峠に向かって上る図。何だか途中で切れてるのか?
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仁科峠:何も無いけど、左の駐車場から徒歩で山頂まで歩けるようです。
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仁科峠から少し南に降りたところから山頂(天城牧場)を望む。
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天城牧場:ちょっぴり北海道気分?
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仁科峠から北方向へ続く道:ごらんのように美しい眺望。ただし道には縦溝が切ってあり、走っても楽しくない。

この辺の景色は非常にすばらしいです。伊豆スカイラインよりアップダウンはきつめですが、その代わり交通量が少なくて心持ち緑が綺麗な気がします。

西伊豆スカイライン

仁科峠から真新しい尾根道を北上すると、そのまま西伊豆スカイラインに突入します。前回は霧で視界が開けていませんでしたが(とは言え今朝ほど酷くは無い)今日はすっきり快晴。非常に気持ちよいです。やっぱり天気って重要ですよね。

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最高所付近の笹摩?駐車場
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左から出てすぐ:車のCMなどで御馴染みの風景。
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今通った道を振り返る。

スカイライン前半、快調に上ってます


上の真ん中の写真あたりからスタートし、西伊豆スカイラインの看板前ですぐにまた停まる。

前回は5月だったので、頂上付近の草木はまだ黄色っぽかったけど、今回は見事な緑。標高が高い所は夏が良いようです。

西伊豆スカイラインは全般的にコーナーもなかなか面白いですが、北端付近では見通しの悪いコーナーが続き走りにくいです。

修善寺~再び伊豆スカイライン

西伊豆スカイラインから東へ向かい修善寺で給油。268km走行して14L入りました。朝高速が快調だった割に良くないな。

そこからサイクルセンターの脇を抜けて、再び伊豆スカイラインに亀石峠ICから進入。伊豆スカイラインの良いところは、走りにくい部分が無い所。コーナー
も適度、路面もスムーズなので距離の割には時間がかかりません。(すみません。ムービーはメモリ切れで撮れませんでした)

izu 033_thumb.jpg
玄岳峠付近:今朝とは打って変って晴れ。
izu 032_thumb.jpg 正面の多角形のレストハウスは長年閉店され廃墟と化している。場所が良いのにもったいない。
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眼下に見える熱海市街!
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十国峠レストハウス:一度くらいケーブルカーに乗ってみようかと思ったけどまたやめた。

スカイライン北部ても今朝とは変って晴れでしたが、箱根の方の空は雲が立ち込めていました。どうも箱根~伊豆スカイラインは北部は曇っていて、南に行くほど晴れているという法則があるようです。

箱根~帰路

折角だからUターンして伊豆スカイラインを何度も楽しもうかと思ったけど、今日はすでにかなりの距離を走っていて少々疲れていたので、そのまま熱海峠料金所を通過してしまいました。また芦ノ湖畔まで降りると、今朝とは打って変った賑わいです。

時間もまだ2時ごろだし、この辺でうろつこうかとも思いましたが、後で考えるとやめて正解でした。帰りのルートは椿ラインはやめて、旧東海道で下る事にし
ました。ここは数年前の自転車ツアーで最速70km/h弱をマークした所。こんなに強烈な坂をケントさんは自転車で上ったんですね。恐るべし。温泉街あた
りに到達すると相当暑くなっていました。

市街地を抜け西湘バイパスへ入ると、左車線だけ滅茶苦茶長い車の列が出来ていました。真鶴道路に向かう列のようです。こう言うのを見ると夜中に出発する理由も少し理解できるような気がします。その後のルートは平塚周辺の一般道で少し混んだのを除き、とても順調に流れていました。特に東名の八王子料金所で殆ど並ばずに通過出来たのは初めてです(今朝もそうですが)。

しかし!首都高に入ったとたんに凄い渋滞。なんで?みんな何処に向かうのか?結局レインボーブリッジ直前まで、ずっと車の熱気の中をすり抜ける羽目になり
ました。長距離走って来てタダでさえ疲れているのに、この状況はとても危険です。サウナの中で注意力が相当落ちていました。

結局、家に着いたのは5時を過ぎていました。午前3:30に家を出てから約14時間、トータル距離は430キロに達していました。結果的にとても過酷なツアーになってしまいましたが、夜中に出れば伊豆は日帰りで行けるなという事が判りました。首都高や東名代ケチって下道にうなされながら1泊するより効率的かもしれません。

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