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ヘッドフォン視聴レビュー 2021 【公開】2021-10-11 【修正】2021-10-13

AKG K240を20年近く使ってきましたが、先日あるシンセベースの音を聞いたらビリビリ響くので(経年劣化なのかそういう仕様かは不明)そろそろ買い替えかと思って、ヨドバシと島村で視聴してきました。音源はスピーカー視聴の時と同じスマフォ版Kaossilatorのエレクトロニック系です(ローもハイもキッチリ使ってるしパタンの繰り返しなので比較しやすいから)。

そしてこれもいつも通り、サウンドハウスへのリンク(今回は写真から)を張っていますが、スポンサードの類は一切受けていないので、全く忖度無しのガチレビューです。

AKG

K240 Studio

これを買った2000年代初頭(未だオーストリア製)、ハイが弱くて地味な音というのが巷の評価だったと思う。しかし僕が視聴した所、同社の番号の大きなモデルはハイが強調され過ぎた感じなのに対し、K240はもっと自然な音でハイもちゃんと出てると感じた。それ以来、自分の音の基準としてこのヘッドフォンを使ってきたが、15年以上経ってイヤーパッドが割れて感触が気になったので、サウンドハウスでベロアの代替品を購入して交換した。

 

この代替品は、公式にはK240用とは書いてなかったので、サイズが違うのかかなりきつかったけど何とか入った。装着感は軽快なオリジナルに対し交換後はかなりタイトになったし重量も増したけど、その分音もタイトでクリアになっていた。イヤーパッドだけでこんなに音が変わるとは思わなかったなあ。

で今回店で視聴した現在の中華K240、良くも悪くも音が軽くソフトで聴き疲れしないタイプ。僕のK240もイヤーパッド交換前はこんな感じだったと思う。ただ店内が騒がしいせいもあり、開放型では詳しい音は聴き取り辛い。

K240 Mk2

マーク2という事は後継機種なんだと思うが、オリジナルと比べて高音が出てる印象で、やや解像度が高い気がする。ただ低域は相対的に引っ込んでる気がするし、後述の600番台や700番台と比べたら明らかに低域の伸びが少ない。イヤーパッドもオリジナルと同じツルツルでベッタリ、後年バキバキになるタイプなので進歩していない。

K271 Mk2

AKG にしては珍しく密閉型なので、騒がしいヨドバシの店内では静かさが際立つ。聴覚上の音量も開放型のそれに比べて大きく、音質は密度感があってクッキリはっきり。ただ低音域は後述のモデルと比べて伸びていない。

K612 Pro

先ず上述の200番台と比べて低域が明らかに伸びている。一方高域もK240等と比較するとやはり伸びており、シャカシャカ音が目立つ。全体の質感は良くも悪くもドライで素っ気なく、音楽を楽しむというより客観的に聴くタイプ。そういう意味ではモニター向きかなと思う。イヤーパッドも最初からベロア素材なので装着感は良い。K240 Mk2と実売2000円位しか変わらないし、次のK701とは5000円も違う。コストパと言う意味でもAKGでは目下最有力候補。

ただ一点気になるのはこのモデルだけインピーダンスが120Ωと高い事。視聴した時も他よりやや音量が小さかったが、僕のOppoのスマフォ側でボリュームを最大にしたら騒がしい店内でもまあ十分な音圧が得られた。その場合それなりにノイズは出ているかもしれないが、個人的には自宅でスマフォで音楽を聴くことはいので問題ない。普段、音楽・ビデオ鑑賞やDTMでは、ミキサーのヘッドフォンジャックにK240を繋いでいるが、ヘッドフォンのフェーダーは大分絞っても音量的には十分。だからK612で同じ使い方をしてもフェーダーをもう少し上げるだけで済むと思う。ただ、オーディオインターフェイスに直接刺す場合は、ヘッドフォンアンプが弱いものだと音質が落ちるかも。

K701

白やグレー好きには印象的な、神々しいばかりの白。「けいおん」のキャラが使っているらしいが、それは音云々ではなくルックスのせいだろう。

さて問題の音だが、K612 Proをベースにより艶っぽさとか奥行き感が増した感じ。極端に言えば全体にうっすらリバーブを掛けた感じかな。なので聴いていて気持ち良いが、音源に対して客観的かというとやや疑問。ショボい音でもそれなりにリッチに聴こえてしまいそう。それとサブベースが鳴る音源を聞いたところ、僕のK240 と同様にビリビリ歪んだ音が聞こえてしまった。繋ぎ直すと歪まなくなったが、これってAKGのくせなのかなあ?

K702

K701より低域がリッチ。サブベースの歪も無かった。一方高域もちゃんと伸びていて音楽をリッチに聴かせる高級オーディオ仕様と言う感じ。ただK701の透明感みたいなのはあまり感じない。価格はK701より1500円程高いだけなので、音のキャラクタと見た目の好みで選べばよいと思う。

audio technica

ATH M40x

密閉式だけあってAKGのものよりクッキリハッキリした音。ハイもローも良く伸びている。そして音の分離が良いというか、低音部と高音部が若干分かれて聴こえる(気がする)。だからと言って中音部が引っ込んでる訳ではないと思うが、音の広がりはあまり感じない。モニターヘッドホンは分析的に聴きたいのでこういう特性の方が向いてそう。それにヴォーカルとか管楽器を録音する時は密閉型の方が良いしね。

あとケーブルが普通のミニジャックで本体に繋がっている事や、コンパクトに折りたためるのも地味な長所。ただ僕は眼鏡をかけているせいか、装着感はあまり良くない(SONYより全然ましだが)。AKGのようにイヤーパッドが耳たぶをすっぽり覆う感じではなく、耳の後ろ上の方で若干引っかかってるような感じ。価格は有力候補のK612とほぼ同じで、音はよりワイドレンジで能率も高いが、装着感はやや劣る…何方にするかとても悩ましい。

ATH M50x

M40xよりやや広がり感があって華やかな音。上にも下にも帯域が伸びているのかも知れない。とは言え聴き比べたら判るレベルの差で、基本的にはよく似た傾向。実売価格では1.8万円弱でM40xの約1.4倍だが、そこまで中身に差があるとは思えない。