Yonex Vcore pro 97 2019::MCタイチ.com

Slim gut by tennis

ラケットインプレなど

Yonex Vcore pro 97 2019

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YonexのV-Core pro97は昨年(2018)試打しましたが、多分その直後にマイナーチェンジしたようで、大分打感がマイルドになったと聞いたので、遅まきながら試打してみました。

試打レビュー

先ず驚いたのはボールがとても高く上がるという事です。パワーもあるしスピンもかなりかかってるように思います。スライスなんて簡単に浮き上がってしまうので、下に叩きつけるようなスイングで丁度良い感じです。更に意外だったのは、以前のV core pro 97(2018)はあれほどシャープで軽快だったのに、新しいこれ(2019)は粘り感、玉持ち感が豊かなソフトで重厚なラケットに変わっていました。

ソフトさはグリップ内部にも追加したVDM(振動吸収材)で説明できるとしても、フレームのしなり感やボールのホールド感までアップするのはどういう訳でしょうか?私の感覚が余程振動特性や打球音に依存しているのか?何れにせよE-Zone98等より余程ソフトで良く飛び、E-Zone100か下手したらBlade100くらいの飛びともっちり触感のラケットになっていました。

なのでストロークではビュンビュン振り抜くのではなく、ゆったりと丁寧にボールを運んでいけば飛びもコントロールも良好というタイプ。サーブも同様に、余り頑張ってスピンをかけようとかヘッドスピードを上げようとかせずに、重さを生かしてフラット系のサーブをズドンと打ち込むのが合ってる気がします。重さと言えば私の元祖薄ラケProStaff Tour90よりも一回りスウィングウェイトが重く感じます。

尚、張ってあるガット:ポリツアーファイア!は、食いつきやスピン性能を訴求しているのでインプレと一致します。しかし一方で、玉持ち感より弾き、打ち応えより軽さに振ったガットらしく、実際にシャキシャキした感触(音?)はありますが、ラケット全体の基本特性とは真逆です。よってガットの特性を補って余るほど、ラケットの特性が重厚でもっちりという事になりますね。

まあ以前のVcorePro97もしなり系のラケットだと言ってる人も多いので私の感覚がちょっと特殊なのかも知れません。それでもこんなに変わったら、マイチェンというよりモデルチェンジ(年式変更)と言った方が良いと思いますが、ヨネックスの扱いはあくまで同じモデルの継続なんですね。

外観/スペック

18年モデルは濃いグレー(濃紺?)のベースに朱色のロゴや模様なんかイマイチなセンスだと書きましたが、19年モデルは配色を変えてきました。粗黒のベースにゴールドのロゴとグリーンの模様です・・・ウーンイマイチ。グリーンはまだしも黒にゴールドなんて仏壇ですねw 見た目は好みの問題とは言え、こういうセンスだと少なくとも女性は引いちゃうような。下に写ってる私のBurnFST99Sも地味目の配色であまり好きではないのですが、グラフィックがシャープな感じなので黒ベースでももっと精悍な感じですよね。

製品名重量バランスPフレーム厚重量(実測)バランス(実測)※
V core pro 97 2019 310g 310mm 20.0mm 335g +3mm
V core pro 97 2018 310g 310mm 20.0mm 328g  
EZONE 98 305g 315mm 23-24-19mm 321g +8mm
Vcore 98 (G) 305g 315mm 22/22/21mm 335g  
Burn FST 99S 299g 305mm 19/22/19mm 320g 0mm
Pro Staff Tour90 315g 315mm 17mm 336g 0mm

※私のプロスタッフツアー90を基準に何㎜ずれているか(先端方向がプラス)

重量もバランスもスペック上は変わっていませんが、実際に計ってみると7g重くなっていました。バランスは前回計っていないので比較は出来ませんが、この7gがグリップ部分に追加したVDMの差とは思えません。旧モデルはとても軽快で取り回しが良かったので、もっとトップライトだったと思います。私のPro Staff Tour90と比べても、新型は実測重量はほぼ同じ(計測誤差の範囲)でバランスが3㎜だけトップヘビーというとなりましたが、振った感じはもっと差があります。

まとめ

旧モデルを試打した時は、重量やバランスは最高だけど(その時点では)打感が硬すぎると書きましたが、その通りに打感をソフトにしたら今度は鈍重になってしまうとは皮肉な結果ですね。やはりラケットは何か問題があれば対策すればよいというものではなく、最初から狙った通りに作らないとダメなのでしょう。もっとも対策した結果、逆にある人にとってはベストのバランスになることも考えられるので、対策前とは別のモデル又は別の年式として売り出せばよいのではないかと。