Vcore 95 2021::MCタイチ.com

Slim gut by tennis

ラケットインプレなど

Vcore 95 2021

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Yonexの Vcoreシリーズが2021年開けにモデルチェンジしました。流石に人気があるようで、いつも試打ラケットをお借りしてるショップではVcore97や100あたりは既に貸し出し中&予約済みであり、唯一空いていたVcore95を先ずお借りしました。

試打レビュー

先ず意外なほど打感がソフトでホールド感もあります。前作のVcore97と比べても全然柔らかいし、飛び(パワーアシスト)も一回り上だと思います。2020のEzone98とEzone100の中間位の飛びと柔らかさですね。プリンスの白いTour95よりも柔らかくてやや飛ぶ感じ。ただ飛ぶと言ってもこの種のラケット(フレーム薄目、面積小さめ)にしてはという事であり、所謂黄金系の厚ラケ程には飛びません。

重量はそこそこありますが、バランス的には僕好みのトップライトなので持った感じや振った感じは良好です。更に空気抵抗が少ないのか、もっと面積が小さい僕のプロスタッフTour90と比べても振り抜きが良いのには驚きました。ただ飛び自体はTour90と大差ない上、スイングウェイトもVcore95の方が重く感じるので、パワーウェイトレシオと言う意味ではTour90の方が上になってしまいます。

弾道は普通に打つと低くフラット気味の球になります。擦り上げるようなスイングはし辛いし、無理に持ち上げようとするとフラットのまま軌道が上がってオーバーしそうな勢いです。薄ラケであるVcore Pro 97の方が遥かに軌道が上がりやすくスピンもかけやすいのはガットのせいだけとも思えません。

もっともスピンの掛かり難さは考え方次第で長所にもなり、例えばバックのスライスは吹け上がらず低弾道の重いボールになります。サーブも意外とスピードが出るのは、多分あまり回転がかからず自動的にフラットサービスになるからでしょう。ボレーも速い動きには向きませんが、十分準備する時間が有れば低く重い球を打てそうです。

外観/スペック

他のVcoreに比べて上下に短く、一見して95だと判ります。近年のトレンドに従い、先端にスウィートエリアを移動させるべく、フェイスの上辺が下辺より長いのは他のYonexのラケットと同じですが、上下に短いためより逆三角形感が強調されたユニークなルックスで、僕は嫌いじゃないです。ただこの色使いは頂けませんね。シックじゃない朱色と言うかオレンジベースにこれまた明るい青の挿し色。場所もテキトウに考えた感じ。悪いけどYonexの製品には美的センスを感じません。

まるで揃えたかのようにフレームと同色のガットは、ルキシロンのエレメント125らしくテンションは48ポンドとなっていました。ポリガットなのに柔らかい感触だと思ったら「ルキシロン史上最高のソフトフィーリング」だそうです。「モノ・マルチストリング」ってどっちやねん?という感じですが、モノのコアの周りに細いマルチフィラメントが巻いてあるとかでしょうか?

打感は良いとしてスピンのかけやすさはどうなんでしょう?あとパワー(反発力)の点でもポリガットだからイマイチなのか?それともナイロンマルチ並みの性能なのか?皮肉にも使用ガットが低性能な程、他のガットに変える事でラケットの評価が向上する余地が大きいという事ですね。

フェイス形状は私のプロスタッフTour90と比べても上下長はあまり変わりませんが、先端部の幅が明らかに広くなっています。因みにボールをリフティングしてみると、スウィートエリアはVcore95の方が明らかに広く、特にラケット先端部分は広い範囲でブレずにがっつり飛びます。ところが実際にプレーすると、不思議とスウィートエリアの差を感じません。Tour90はスウィートエリアを外してもフレームがブレて衝撃を吸収してるようですが、Vcore95で外すと流石にガツンと腕に来て疲れそうです。

製品名重量バランスPフレーム厚重量(実測)バランス(実測)
V core 95 2021 310g 310mm 21.5-22-21mm 325g 320mm
FX500 300g 320mm 20~26mm 317g 330mm
FX500LS 285g 325mm 23~26mm 305g 340mm
Extreme MP 300g  325mm 23/26/21mm  312g 330mm
EZONE 100 300g  320mm 23.5/26/22mm 315g 326mm
V core pro 97 2019 310g 310mm 20.0mm 335g 318mm
Pro Staff Tour90 315g 315mm 17mm 336g 315mm

スペック的にはVcoreシリーズ中、最もトップライトなバランスで310mm。重量は一番重く310g。何方もVcore Pro97と全く同じですが、実測では10g以上軽く、パランスは若干トップヘビーでした。振った感じはVcore95の方が少しですが確実に軽いと思いました。

まとめ

前作のVcoreは97であれだけ硬くて飛ばなかった事を考えれば、今回のVcore95は弱点が粗無くなり、格段に使い易いラケットになったと思います。技術的には例のVDMで振動を吸収し、ガットが動きやすい新グロメットでホールド感を出したと言ったところでしょうか。

結果的に打感の柔らかさとホールド感が有り、振り抜きの良い小さめのフェイスでバランスもトップライトという僕好みのラケットになりました。ただ飛びはツアー系としては良好というものの、パワーウェイトレシオでTour90に劣り(BurnFST99比だともっと劣る)、スピンもかけ難いなど扱いづらい面もあります。だからこのラケットが向くのは、80年代からテニスをやっていて小面積ラケットをフラット気味に振り抜くスタイルのベテランプレーヤーでしょうか。そういう意味では僕も該当しますが、 体力的に厳しいので最新テクノロジーで楽をしたいのです(;'∀')