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ラケットレビュー
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Wilson Blade 98CV レビュー

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Clash100Tourのレビューに書いた通り、しなりもねじれも程々にあった方が良いんじゃないかという事で、Bladeを借りてみました。ストリングパタンが一般的なBlade 98(16x19) CVの方です。

スペック

Wilsonと契約しているプロの中ではBladeシリーズが一番使用率が高いらしく、マーケティング的にも最も打感やコントロール重視(パワアシストは少ない)シリーズということなので、比較対象もツアーモデル・プロモデル系にしてみました。

製品名重量バランスPフレーム厚重量(実測)
Blade 98 CV 304g 325mm 21mm 330g
Clash 100 Tour 310g  306mm 24mm 326g
CX200Tour 310g 310mm 20.5mm 333g
Vcore pro 97 310g 310mm 20.0mm 328g
Prince Tour 95 310g 310mm 22/22/20mm 336g
Pro Staff 97CV 315g 310mm 21.5mm 330g
Pro Staff Tour 90 315g 315mm 17mm 336g

先ず重量は、スペック上はこの中で最軽量ですが、実測では330gほどありました。スペックではより重いClash100Tourの方が、実測では軽いという逆転現象が起きています。バランスポイントはツアーモデルとしてはかなりトップヘビーな325mm。実測でも私のTour90と比べて、20mm以上先端寄りで釣り合いました。実際グリップ部分で持つだけで、ズッシリと重さを感じます。

Blade

フレームの厚みですが、しなり系のラケットだけあって見た目にも薄く、私のTour90と比べても大差ありません。これまで試打した中ではスペック上はVcorePro97とCX200Tourに次ぐ薄さとなっています。正面から撮った画像がピンぼけですみませんが、フェイス面積はTour90より一回り大きいです。

貼ってあるガットはテクニファイバーのRedCodeWaxでテンションは50ポンド。しかし見た目はマッドで真っ赤なので、少なくともグリーン系でクールなBladeには会いませんね。

試打レビュー・考察

先ず軽く打っただけで、打感のしなやかさは分かります。ホールド感やコントロール性能も最上級です。しかも、Prince Tour95やDunlop CX200 Tourのように鈍い感じの柔らかさではなく、ちゃんと反発力がある柔らかさです。勿論ここで言う反発力とは、バボラのようにカツカツ弾くという意味ではなく、フレームが一旦しなって再び戻ることでボールに威力を与える反発力のことです。

それとメーカーはパワープレーヤー向け製品みたいに宣伝しますが、全然飛びますよこれ。YonexのVcore98とかVcorePro97の方がよっぽど固くて飛びません。Tour95やCX200 Tourよりも多分飛びます。もっともこのしなやかな反発力は張ってあるガット(Redcode)の特性でもあるようですが、CX200も確か同じガットだったのにそれほど弾力性を感じなかったので、Blade自体の特性だと思います。

ただ問題は、バランスが如何せんトップヘビー過ぎ、つまりスイングウェイトが重すぎる事です。Tour95やCX200も重かったけどこれは更に重いです。故に手首への負担が大きく取り回しが悪いので、スピンコントロールやコースや高さの打ち分けが難しいです。というか色んなテクニックを試す気が起きず、只管フラット系でドスンドスンと打ち込むしか手がないという感じ。折角スピン時の空気抵抗が少ない薄めのフレームなのに勿体無いですね。

黄金スペック系は重量は軽いのにトップヘビーにするから違和感があると書きましたが、それほど軽くないのにトップヘビーだと違和感どころじゃないですね。何時も書いてますが、最近はトップライトなラケットが極端に少ないの何故でしょうか?まあ私自身が重さに対してかなり敏感なようなので、このバランスが気にならないとか寧ろ好きという人には良いラケットだと思います。

というわけで、振動特性や反発特性と言った所謂「打感」(コントロール性能)についてはこのラケットは私の理想に近いです。しかし幾ら打感が良くても、これほど極端なハンマーバランスでは使いこなせる気がしません。前にも書きましたが、ラケットは打感より先ず重量配分が重要だと再認識しました。勿論打感は気になるし安易に妥協したくないけど、重量配分が合ってないとマトモにプレー出来ませんからね。僕の好むトップライトなラケット出てこないかな?