バイクインプレNEO by MCタイチ

バイク(&クルマ)試乗インプレ

RSS

690 DUKE (KTM)

イントロ

「690 DUKE インプレ」などで検索すると、当サイトではこの2010年モデルが最初に出てくると思うが、フルモデルチェンジしてかなりコンパクトになった2012年モデルや、更に洗練された2016モデルのインプレもあるので、そちらも参照してくだされ。

ポジション/足つき/取り回し

先ず、押し歩きが非常に軽く、DRZと同レベルの重量感(スペック上の重量もほぼ同じ140kg台)。

ノーマルの断面が丸いシートは、腰をずらして足を出す時のすべりは良いけど、両足同時に接地しない高さ。

そこでショップオリジナルのローシートを付けてもらったが、これは上面が平らである意味普通の形状。この手のバイクとしてはちょっと幅が広い気もするが、足つき性は大分改善され両足のつま先が着く様になった。数値的には40mmほど下がってるようだが、ハンドルとの相対位置は何も問題なく、むしろこちらの方が自然なポジションに思えた。

パワートレイン

超元気!はじけるトルクが周囲の車は勿論、ライダーの体すら置き去りにする。喩えて言えば、R1やスーパーテレネ位の加速感があるが、この軽さでこのトルク感を持ったバイクを他に知らない。

とはいえ、発進や低速でノックするようなそぶりは見せず、回転を上げてもそれほど振動は激しくない。レスポンスも過激すぎず、エンブレもそんなにきつくない。ビックシングルにしてはかなり扱いやすい方だと思う。

ハンドリング/乗り心地

先ず走り出してすぐ感じるのは車体の小ささ。なぜかDRZより車高が低く、ハンドルも狭く、前後長も短く感じるのだ。OFF車ベースのモタードと言うより、ネイキッド的な塊感に近い。

市街地コースなので、コーナリングという程のものは試せなかったが、ツイスティーロードでは滅茶苦茶速そうな予感。反面Uターンをしても不安感が無いということは、シャープさを演出したのではなく、本当に軽いから軽快なんだと思う。

ただ乗り心地については、ギャップでちょっと突き上げ感がある。初期のストロークは柔らかいが途中から急に硬くなる感じ。その意味ではZ750的とも言えるが、あれほど強い突き上げ感ではないと思う。

因みにこのショップでは、オーナーの体重に合わせてスプリングレートやストロークをカスタムメイドしてくれるそうだが、試乗車はノーマル仕様で車高ダウンなどはしていない。

でこのノーマル仕様のサスは、ライダーの想定体重が何と80kgもあるらしい(外車及び逆車は大体この位だという)。だから僕の体重(75kg)に合わせてサスを調整するともっと深く沈むらしい。体重には自身があった僕でもこうだから、普通の日本人が標準仕様に乗ると、全くフィットしないって事か。

総合評価

以前、大阪MCショーで乗った時は、パフォーマンスを持て余し気味だったが(このコースは狭過ぎてインプレにならないな)、公道で乗れば超面白い。曲がればクルクル(多分)、開ければロケット加速。ストリートでもワインディングでもバイクが早く走りたくて仕方が無い感じ。良い意味でとても刺激的なバイク。

こう書くと危なっかしく聞こえるかもしれないが、乗っていて不安感や急かされるストレスは無い。最近歳のせいか「過激なバイクはしんどい」という発言が目立つ僕だが、このバイクは単純に楽しかった。多分、車体の軽さやサスのクオリティーそして全体のバランスが優れているんだと思う。

<前【Super Tenere】  【990 SM T】次>

690 DUKE に関するコメント

コメントする

お名前:

コメント:

※スパム対策:MCタイチが現在乗っているバイクは?"PC"

※Facebookアカウントでのコメントは中止しました。

最近のコメント[RSS]

▲Page Top